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茶音頭考 -その1-

地歌 茶(の湯)音頭


    世の中にすぐれて花は吉野山  紅葉は龍田茶は宇治の

       都の辰巳それよりも  廓(さと)は都の未申

    数寄とは誰が名を立てし  濃茶の色の深緑

       松の位にくらべては  囲いと云ふも低けれど

    情けは同じ床飾り  飾らぬ胸の裏表

       袱紗さばけぬ心から  聞けば思惑(おもわく)違い棚

    逢うてどうして香箱の  柄杓の竹は直ぐなれど

           そちは茶杓のゆがみ文字

    憂さを晴らしの初昔  昔噺の爺婆となるまで

       釜も中冷めず  縁なくさりの末永く

                千代萬代へ



****************



来月18日の住まいのミュージアムで久しぶりに

“茶音頭”を舞わせていただきます。


この地歌も私の好きな作品のひとつです。

歌詞を読んでいただいたらお解かりの通り・・・

茶の湯の言葉綴りながら、縁語や掛詞を巧みに使って男女の仲を歌った内容になっています。


『花は吉野山、紅葉は龍田』と美しい名所を綴って歌いだしながら・・・

喜撰法師の百人一首の歌

  “わが庵は 都のたつみ しかぞすむ

        世をうぢ山と 人はいふなり



を、うまく取り入れ・・・

茶所として有名な宇治につなげていきます。


すると・・・


場面は『廓は都の未申』と一転して、

島原遊郭の世界に引き込みます。

京都の代表的な遊郭・島原は京都の西南の方角にあります。


そして・・・


侘び寂びの静かなお茶の世界と

華やかなで艶やかな遊里の世界の

掛け合いが始まります。


『すき』を茶の湯の風流の“数寄”と“好き”に かけ、

『立てし』を、茶を“点てる”と評判になるという意味での名を“立てる”にかけています。

そして、次の句・・・

『濃茶の色の深緑』に目をやると、

これは、お茶の色の深さと遊女と客(男女)の深い仲をかけています。


このように見ていくと・・・

謎解きのように思いませんか?

一度、そういう目で歌詞をじっくり読んでみて下さい。

昔の人たちの遊び心が楽しく感じられる作品です。


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