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地歌 越後獅子考 -その1-

今年の貴船神社の奉納舞

地歌の“越後獅子”を舞わせていただきます。


越後獅子は神様の前での舞としてよく舞わせていただいております。


曲調が変化に富んでおり、風情がありながら華やかで、

舞の構成としても、起承転結がはっきりしており、

地歌舞には珍しく、手持ちの獅子や一文字笠、鞨鼓を使います。


獅子と神社は、古来深い中にありますし、

神様は、音の鳴るものがお好きだとお聞きしておりますので、

越後獅子を奉納させていただくことが多くあります。


また、私の好きな曲でもありますし、

山村流にとっても大事な曲です。

大切にご奉仕させていただきたく存じます。
  



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 ― 地歌 越後獅子 ―  歌詞 



越路潟 お国名物さまざまなれど 田舎訛りの片言交じり
 
白うさぎなる言の葉に 面白がられしそうな事を
 
直江浦の海士の子が 七つか八つ目鰻まで うむやあみその綱手とは


恋の心も米山の とおき浮気で黄蓮も なに糸魚川糸魚の

縺れ縺るる草浦の 油漆と交わりて 

末松山の白布の 縮みは肌の何処(どこ)やらが 

見え透く国の風流を うつし太鼓や笛の音も

 
弾いて唄うや獅子の曲 

向い小山の紫竹(しちく)竹 枝節揃えて 切りを細かに十七が 

室の小口に昼寝して 花の盛りを夢に見て候

~手事~

夢の占象(うらかた) 越後の獅子は

 牡丹は持たねど 富貴は己が

姿に咲かせ舞い納む 姿に咲かせて舞い納む



作詞者 不詳
作曲 峰崎勾当
寛政元(1789)年刊『古今集成新歌袋』初出



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