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日本の伝統文様・麻型

三角形を組み合わせた正六角形が繋がって創られる 麻型文様・・・。


麻の葉型文様




八百屋お七やお染をはじめ、

歌舞伎では、

若い町娘の帯や着物に盛んに用いられ、なじみの深い模様です。



麻は、すくすくとまっすぐに伸び、大変丈夫なことから、

(なんと!驚くことに3ヶ月で、2~3メートルも成長するそうです!)

生まれて間もない赤ちゃんを、麻型文様を縫い付けた麻の産着で包むのが常でした。

また、そこには魔よけの意味も籠められていました。





先日の風水土のしつらい展で出会った、

『麻・あさ(大麻)』・・・。

それは、縄文の時代より日本人とともにありました。

私にとって、目からうろこのような出会いとなりました。






奈良においては、今日でも『奈良晒』として有名で麻の特産品等で親しまれていますが、

私の麻についての知識は、皆無に等しかったと言えます。

以前から麻の風合いは大好きで、

特に夏は、

洋服はもちろんのこと、

麻の着物は、涼しいだけでなくシャキッとして、その着心地がなんともいえず気持ちの良いものです。

また、着物の中ではめずらしく自分で手洗いできるので、夏の着物にはもってこいです!!!

お稽古場の近くに有名な麻織物のお店があり、

小物類にも麻のものをたくさん使用しています。

そんな、大好きな麻のことなのに、

その文化や歴史を知らず、何の疑問も持たずに愛用してきました。





先日の風水土のしつらい展にて、

縄文時代より日本人が関わってきた“麻(大麻)”と、

その麻の葉文様に出会い、

大変興味を持ちました。





麻と人間のかかわりの起源は古く、

特に、麻の中でも大麻(おおあさ・おおぬさ・ヘンプ )と呼ばれるものは、

縄文時代にまで遡り、

福井県の鳥浜遺跡からは1万年前の大麻の種が発掘されました。



驚くことに・・・、

大麻は、衣料や食料、紙、住居、燃料、そして、薬として、重宝され、

古代より日本人の生活とともにあり、

また、祭事や神事にもかかせないもので、

聖なる植物として尊ばれてきました。




特に、


大麻は天皇一族にとっても、稲と並んで重要な植物でありました。


麻の強い生命力は魂の象徴であり、神の依り代と見られていたようです。


神様は、地上に麻の草木を伝って降臨されたという伝説もあります。





戦前までは、

『神宮大麻』という伊勢神宮のお札があったようです。







そのことは、

長吉秀夫氏の大麻入門に以下のように記しています。



長吉秀夫著「大麻入門」(幻冬舎新書) より抜粋

大麻が神道で神の象徴であるという例の一つに、伊勢神宮のお札がある。このお札は「神宮大麻」という名で、現在は紙のお札であるが、その昔は大麻草が使用されていた。大正五年に神宮奉斎会本部が発行した『神宮大麻と国民性』によると、「大麻は之を仰ぎ崇敬の念を致すべき御神徳の標章」であると記している。また、家庭においても大麻を奉安し、朝夕家族で拝むことは、子供たちの教育上も多大な効果があるとしている。
大麻を神棚に安置し、家族で拝するとは、現在では信じられない光景である。
当時、神事の中で大麻を吸引していたか否かは定かではないが、基本的に神道における大麻の使用は、その美しい繊維の束を棒の先にくくりつけ、参拝する者の頭上や特定の場所などの穢れを祓う大麻(おおぬさ)や御幣(ごへい)であったり、聖域を囲む結界のための麻紐であったり、注連縄や神殿に吊るしてある鈴の縄として、現在も使用されている。
神道では、「清浄」を重視しており、大麻は穢れを拭い去る力を持つ繊維とされている。




今、欧米諸国をはじめ、アジアの諸国では、

エコのオールマイティー植物として、『麻』が注目されているようです。


非常に身近な植物としての麻が、

どうして今、身近でなくなったのでしょうか?



日本国の国草とも云える、『麻』について、

日本人である我々が、もっと知るべきではないかと思っています。

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