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笑いの力!

今月の東京のお稽古の折のことです。



あるお弟子さんが、新聞記事の切り抜きを手に、

「先生!

 根津神社で奉納された『神楽初』、天岩戸開きの神話のことが新聞に掲載されていました。

 古事記の中でも、神々が大笑いをする場面は、この岩戸開きのとこにしか出てこないそうですよ。

 笑いには、再生の力があるそうです!

 先生!

 この今の時期(東日本大震災)に、神楽初を奉納なさったことは本当に意義のあることでしたね!」

と、大喜びで報告してくださいました。


    ※実は、神楽初とは、天岩戸開きを題材にした地歌舞の曲名のことで、
     今年の各神社での奉納の曲は、この神楽初に決めさせていただいて、
     舞を奉納させていただいています。




その新聞の記事の内容とは以下のようなことです。


「そのくだりとは、あの有名な『天の岩戸』神話である。

スサノオの乱暴に怒っって天岩戸に引きこもってしまったアマテラスを引っ張り出そうと、

アメノウズメが陶酔的な踊りをして八百万の神々が大笑いすると、何事が起きたのかと、

アマテラスが岩戸を開きそっと顔をのぞかせる・・・。


歴史地理学者の千田稔氏は、神々の笑いは『再生の呪術』と捉える。

アマテラスが天岩戸に隠れたというのは、その死を意味すると考えられている。

したがって、アマテラスが『笑い』をきっかけに再生したということは、

笑いには死者を蘇らせる呪力があると信じられていたのだろうというのである。

・・・・以下省略・・・  」




そいいえば、

古語では、「笑う」を「咲く」・・・「咲・さく」と書いたようです。

咲く(さく)とは、「裂く」という意味です。

つまり・・・、

裂く(さく)、さく裂、破れる・・・ 意です。


花の膨らんだ「つぼみ」が、裂けやぶれて、 「花びら」があらわれて、

「花が咲く」 と、 いうことになります。




記事の中では、 

さらに、

笑いと出産の結びつきとして、

沖縄の習俗の「胞衣(えな)笑い」を紹介していました。

胎児の胞衣を土中に埋葬する儀式の際、

沖縄では埋めたものがあえて大笑いをしながら帰って行ったそうです。

誕生した生命を寿ぎ、健やかなる成長を祈り、さらなる生命の誕生を祈念したのでは・・・、

と書かれています。





赤ちゃんの誕生の第一声の泣声、

張り裂けるような元気な声!

お母さんのおなかから、この世に出てきた生命力あふれる力いっぱいの泣声は、

花が咲き破れた、笑いの声ともいえるでしょう!

笑いとは、誕生の喜びそのものを指しているのかもしれません。


ある友人から、お正月の鏡餅にひび割れが生じることを、

『お餅が笑う』と表現するということを聞いたことがあります。

そういえば、

大きな真丸なつぼみ(お鏡餅)が張り裂けて、花が咲き、笑っているかのようです。





再生の力!


何かをするということ、

苦境から脱却するということ、

また、新しいことにチャレンジしていくということは、

そう簡単なことではありません。


でも、苦しいときこそほど、笑って!!!

前向きに、明るく!!!


本当にそうです。






『笑う』ということ、『咲く』ということの生命力を、

昔の人たち、

日本人が、大事にしてきたことを知ることができます。




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