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なら 玉響の会 演目紹介 -珠取海女-

 なら 玉響の会 演目紹介 ー珠取海女ー





玉響の会の作品と演者紹介は、『珠取海女』を舞う『山村若乙女』です!

若乙女は、
小学2年生の夏に入門、高校2年に名取となった若手筆頭の名取で、
かれこれ芸歴20年余になります。
お稽古をする環境に恵まれ、
初舞台の藤娘を始め、鷺娘、連獅子、静と知盛、雪など数々の作品の舞台を踏んできています。

彼女と私だけが、玉響の会1回目からの連続10回出演になります。

あまり、口数が多くなく、いつもポーカーフェイスなイメージです。(私の前だけかもしれませんが・・・。)幼い頃より落ち着いていました。
彼女の日本的な瓜実顔は日本髪がよく似合います。

先日新聞のインタビューで、
「やめたいと思ったことはないか?」という質問に、
「やめようかな?と思った時にいつも先生が次の面白い課題(作品)を出してきてやめれなかった。」と答えているのを聞き、初めて幼い時の気持ちを知りました。
どうしても子供は飽きる時があるので、ある時期まではうまく引っ張るための道具立ては必要だなあと改めて思いました。でも、よく続けてくれました。
彼女がいたおかげで我が娘もお稽古を続けられたのかもしれません。

若乙女も今回は、『本行もの』と言われる大変な作品に取り組んでもらっています。
そのことは本人が一番よくわかっており、
『珠取海女』を舞うことがわかった時の一言が、「えっ!重たい!!!」でした。

十年の成果が、舞台で大きく華開いてくれることを祈っています。


『珠取海女』は、私の大好きな作品のひとつです。
まずは、スケールの大きさ、ドラマツルギーに溢れ、
そして何より、海女という海の民に対するあこがれがあります!
(私が山の民だからかもしれませんが・・・。)


残念ながら、若乙女の舞台写真が手元になかったので、

昨年の住まいのミュージアムでの『茶音頭』の写真での紹介となります。
2013-04-06 茶音頭


では、作品の概略です。


         ***********



地歌  珠取海女

この曲は、能の「海士」から歌詞を借りて地歌に移した本行ものと言われる作品ですが、そのものとは、「讃州志度寺縁起」より取材されています。
藤原淡海公(不比等)が、唐土から贈られた宝珠を持ち帰る途中、志度の浦の沖で宝珠を竜神に盗まれてしまいます。淡海公は、この浦の海女(あま)と契り、その子を世継ぎにする約束をもとに、海女は海中深く分け入って悪戦苦闘の末、宝珠を奪い返し、追いかけてくる守護神から宝珠を守るため自分の乳の下をかき切って隠し、海上に浮かび出て無事宝珠を手渡しますが、その時に海女は息絶えるという悲話が筋となっています。
地歌では、約束通り藤原三代の房前(ふさざき)となった息子が母の供養に志度の浦を訪ねると彼の前に母の亡霊が現れ、宝珠を奪い返した時の物語をするという設定になっています。
前半が我が子にひかれて手籠を持って現れる母の亡霊の悲しさと喜び、後半は宝珠を奪い返す語りでの母の情念の激しさが中心となります。
能の気韻をもちながら、母性愛を強く打ち出した地歌舞独自の表現を鑑賞いただけたらと思います。

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